フィリピンのスナック市場を調査しました

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日本で有名なスナック菓子といえば、カルビー、グリコ、ヤマザキビスケットなどがあるが、フィリピンで有名なスナック企業とは一体どこなのだろうか。今回、地元のスーパーで売られているものを実際に食べながら、フィリピンのスナック菓子市場を考えてみる。

目次

Oishi.

Oishi.は、フィリピンで最も有名なスナックの販売会社である。私が訪れたスーパーでは、半分以上のスナックの製造元がOishi.だった。Oishi.は「Liwayway(リウェイウェイ)」の子会社で、Liwaywayはタガログ語で‘夜明け’を意味している。

Liwaywayは、1946年に中国人とフィリピン人カップルのLib ChanとYimg seeによって設立。最初は自社ブランドのコーヒーとgawgaw (デンプン粉)、卸売りから買ったコーンスターチを袋詰めして販売していた。しかし、多くの国民の期待と支えによって、最も成功しフィリピンの象徴的存在である、現在のような大企業へと成長していくこととなる。

第二次世界大戦後(1945年終戦)の当時、地元の企業や商品が消えアメリカブランドに転換されていくのを見たフィリピン人たちは、国を変えてくれるような力のあるナショナリスト(民族主義者)を渇望していた。そこで彼らは、フィリピン独自のブランド企業が必要であると考えたのだが、Liwaywayは名前の通り国にとっても夜明けであり、この企業の成長が彼らにとってもチャンスであると気づいたのである。

Liwaywayは、低所得者だけでなく高所得者に対しても商品を開発し、1940年代後半には白色人種系アメリカ人男性のためのスーツ事業と、同じくアメリカ人女性のためのファッション事業に成功。1960年にラジオでの食品系の宣伝に成功し、売り上げが爆発的に増加。1966年に食品事業の分化。1974年には現在のOishi.の看板商品であるエビスナックが発売され、1984年にLib chanの息子によってOishi.が設立される。1984年に上海へ初の海外進出がなされ、そこから現在では中国全土と、ベトナム、マレーシア、タイ、インドネシア、カンボジア、インドで事業を展開している。中国のスナック事業ではトップ5に入るほど成長しており、現在ではペプシコーラや日本のカルビーと肩を並べるほどになっている。Liwaywayの子会社は、Oishi.とBench(ファッション系)の2社がある。(筆者により一部改変し翻訳、引用元

と書いてあったのだが、カルビーと同じくらいの大企業なのかはよくわからない。スナック類はカッパえびせんやサッポロポテトなどを真似したような感じで、形や味も似ていてそれなりに美味しいけれど、どれも廉価版のような味である。日本の「美味しい」という言葉をリスペクトしており、どうやら日本の技術を応用して作られたようだが、日本との関係はどこにも記載がなく詳細は不明である。商品は現在56種類あり、価格は駄菓子屋にあるような小袋で1つ(70円)くらい。Adarana Houseという子供用の絵本企業と事業連携し子どもの教育に関連した事業も行っているようである。

PRIHOOD

PRIHOODは多分フィリピンで二番目に有名なスナック系の販売会社である。1990年に創業し、Mandaue City(セブ島のセブCityの隣)で初の工場が建てられた。最初はコーンチップスの製造から始まった。

その後PRIHOODはすぐに事業拡大し、Baked Extrusion(スナックを焼く機械?)、Coated Penuts(ピーナッツを砂糖やクランチでコーティングしたもの)、Roasted Pellets and Wafer products(ローストペレット?とワッフル関連)の製造が開始される。2005年にはCalamba City(ルソン島の、マニラの隣の街)に2つ目の工場が出店。2012年に焼き菓子部門が設立クッキー、ビスケット類の製造を開始。2017年に3つ目の工場がDavao(フィリピンで2番目に大きいミンダナオ島の中心街)に建てられ、同年にTingub(セブ市街地)にも工場が建てられた。

PRIHOODは、「Super Crunch(ポテトチップス)」「Solty and SaCory snacks(砂糖を使わないクラッカーやパンなど)」「Super Delights(オリジナルのチョコケーキ)」の3つのメガブランドを持っている。

商品数は57種類で、うち18種類が業務用の商品である。今後はフィリピン国内でよりメジャーになるだけでなく、アジア諸国や、ゆくゆくは国際市場に出店したいそうである。スナック系でOishi.の次に品数が多いほか、デザート系常温のお菓子の中ではSuper Delightsが覇権をとっている。有名なのはセブ島内だけなのか、マニラなど他の島でもそうなのかはわからないが、確かにとても美味しかった。oishi.と同じく、スナックの小袋は1つ70円くらい。

Monde Nissin

Monde NissinはHidayat Daimonkoによって1979年に創業。1999年まではMonde Denmark Nissin Biscuit Corporationという名前だったが、デンマークビスケットを販売していただけのフィリピンの企業で、ニッシンとあるけど日本の日清とは全く関係がない。

1979年5月23日に、最初の製品であるニッシンバターココナッツビスケットと、ニッシンウエハースを発売。1989年10月に、「Lucky Me!」というインスタントラーメンのブランドを立ち上げる。2015年には、当時の東南アジア圏で3番目に高額であったQuornという英国発の代替肉の販売会社を買収。

Nielsen(市場調査やオーディエンス測定の国際的な会社)によると、Monde Nissinはインスタントラーメンとビスケット、オイスターソースとヨーグルトドリンクでフィリピンの小売販売額で1位にランクインした。特にLucky Me!のノーマルなフィリピン味のカップヌードルは、フィリピンの朴全ての家庭で食べられるほどの人気となっている。日本のカップ春雨くらいの大きさのもので、130円くらい。

Republic Biscuit Corporation

Republic Biscuit Corporation(通称REBISCO)は、1963年にマニラ首都圏にある古い街San Juan(サンファン)の一角にあるベーカリショップから始まった。最初は、当時最高級と考えられていた英国式オーブンを使いイングランドクッキーを製造。その後、自社のメジャーブランドとなるCrema(クリームサンドクッキー)と、Sodatine(プレーンクラッカー)を開発。同社は着実に成長していき、Quezon city(フィリピンの旧首都であり、マニラの北東に隣接する都市)により大きな工場を設立。1972年にブランドイメージと社名を変更し、現在のREBISCOになる。

確かにスーパーで見かけるが、まだ食べたことはない。PRIHOODも多くのビスケットやクラッカーを出しているため、あえて選びたいとはならない印象。(短期留学者の個人の感想です)

その他

まだ見逃している可能性もあるが、とりあえずスナック系のフィリピンの会社は上記の4社のみとなっている。その他フィリピン国内では、ペプシコーラやm&m、OREOの他、Lemon squareというメキシコの会社などの海外商品も主流となっている。フィリピン発の会社の数は少ないと感じられるものの、しかしそれらの多くは国外進出も果たしており、一流企業として着実に拡大している印象が見受けられる。もしも乾物系で日本にお土産を買うなら、「Lucky me!」のカップラーメンがいいかなと思った。

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この記事を書いた人

月光のアバター 月光 中卒フリーター

高校を三回中退し、精神科の閉鎖病棟に二回入院し、二十回以上転職した人です。最近は小説を頑張って書いています。

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