よし、退職しよう

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今朝までの自分には、こんな選択が頭に浮かぶことすら想像できなかった。なぜなら私はこの仕事と、この職場が大好きだったから。

しかし思えば、3ヶ月前には既に予兆があった。その頃私は、留学のために休職に入ったのだが、復職後には今と同じフルタイムの就労は難しいと思い、時短勤務の変更手続きをしていた。理由は二つ、一つは勉強に充てる時間を確保したかったから。二つ目は、人間関係で揉め事があったからだ。私は5・6人の人と揉めていて、4人くらいの人に嫌われた状態で休職に入っていた。働いている人の数が同じ時間帯だけで100人以上いるのだから、それだけ人間関係のいざこざが多かったとしても仕方がない。しかし、それでも私は揉め事の数が多い方だったように思う。

留学から帰国する1週間前から、復職後の人間関係が憂鬱でモヤモヤすることも多かった。それは、日本に帰国してからはもっと増え、ストレスで胃は痛みだした。そんな中でふと思ったのが、「ここまでストレスを抱えても、この職場にこだわり続ける意味はあるのだろうか」ということ。私はこの仕事とこの職場が大好きだったし、それ以上にまた会いたい人、一緒に働きたい人が沢山いたからこの職場に帰りたかった。彼らはよき仲間である以上に、私にとっては既に友だったのだ。

復職する日の前々日になり、初めて退職という選択肢が頭に浮かんだ。退職か、仲間を選ぶか。

数時間悩みに悩んだが、多分その前から既に答えは決まっていたのだ。「退職しよう」と。

一番の理由は、やはり人間関係で揉め事を残したまま休職したことにある。職場は学校ではないのだから、友だち作りの場所ではないし、何かあれば仕事だからと割り切っていれば済む話ではある。しかし、人間関係も仕事のうちであるのも事実。良好な人間関係の中で、気持ちよく働けるのが一番だ。私自身がストレスを抱えて働くのはもちろんイヤだが、相手に対して私がストレスや悩みの種になるのも望まなかった。

大好きな人たちにもう一度会いたい。でも、居場所ならどこにだってつくれるはずだ。友だちや仲間だって、行く先々でいくらだって出会えるだろう。だから、今の場所にしがみつくのはやめよう。中途半端に顔を出して挨拶して辞めるよりも、このまま悪者として去ろうと思い、決意してすぐに私は退職の電話をした。

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この記事を書いた人

月光のアバター 月光 中卒フリーター

高校を三回中退し、精神科の閉鎖病棟に二回入院し、二十回以上転職した人です。最近は小説を頑張って書いています。

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