大好きな元上司と再会する②

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私が以前の仕事を辞める少し前に、大好きな元上司Mさん(50代女性)も仕事を辞めた。以前働いていた頃は挨拶する程度の仲でしかなかったが、今では家庭や恋愛の話はもちろん、悲しかった出来事や持病、下ネタまで話す仲である。最近は月に1、2回集まってお茶したり、ショッピングに出かけたりしている。今回はしかも、レンタカーで横浜から箱根までドライブに行ってきた。お互い出会った頃にはこれほどの関係になるとは想像もできなかったが、捨てる縁があれば拾う縁もありで、親友のような良い絆で結ばれるようになったのはありがたい限りである。

ところでMさんは物事を深く考える人で、何かを整理して言葉にまとめるのが上手く、私は彼女を心の中で名言製造機だと思っている。今回もMさんの名言が炸裂したのでその一部を紹介する。

目次

Mさんの名言集

・辞めた職場の若い後輩たちに対して

「若いうちはな、なんでもがむしゃらにやっていればいいんだよ。歳を取れば『あの年齢でこんなことしてる』って言われるかもしれないが、若いうちは『まだ若いから、人生経験が足りていないから』で許される。許されるうちにたくさん失敗しておくといいんだ。そうすればあとで、自分自身が楽に生きられるようになるから」

・交友範囲が広すぎる私(筆者)に対して

「もう少し狭い範囲の人を大切にすることを学んだほうがいいんじゃないか?人と深く関わることを学ばないと、他人の言動に一喜一憂振り回されながら苦しむだけだぞ」

・恋愛で交際する基準について

「そんなのは、自分がまた会いたいなと思って、相手も同じ気持ちだったらすぐに気持ちを確かめ合って付き合い始めるべきなんだよ。相手を深く知るというのは、交際を始めてから時間をかけて段々と知っていくものなんだから」

・働き方について

「(正社員として働いていた頃は)女だろうが、正社員として働くことが自分軸を持って生きることだと思っていた。だけど派遣で働いている今では、自分の体調に合わせて『今週は頑張ろう、今週は休もう』と強弱をつけられる今の働き方の方が、自分軸を守って生きられている気がするんだ」「正社員の頃は、旅行する気持ちの余裕もなかったし、働くことが人生の中心になって、毎日がいっぱいいっぱいだった」

・箱根、芦ノ湖前にて

「今日、こうやって贅沢な旅ができたのは、何より身近な人たちが元気で何事もなくいてくれたおかげなんだ。彼らが無事だから、私たちは安心して、自分のためにお金を使うことができる。周りの人たちに生かされていることに感謝しないとな」

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この記事を書いた人

月光のアバター 月光 中卒フリーター

高校を三回中退し、精神科の閉鎖病棟に二回入院し、二十回以上転職した人です。最近は小説を頑張って書いています。

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