トルコ料理

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・トルコ共和国とは

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トルコは東ヨーロッパと西アジアにまたがる国で、古代ギリシャ、ペルシャ帝国、古代ローマ帝国、ビザンチン帝国、オスマン帝国との文化的な結びつきがあります。ボスポラス海峡に面した国際都市イスタンブールには、この街を象徴するアヤソフィア博物館があり、高くそびえるドームとキリスト教のモザイク画が見られます。この街には他にも、17 世紀に建てられた壮大なブルーモスク、1460 年頃に建てられ、かつてスルタンが居城していたトプカプ宮殿などがあります。アンカラは現代的な雰囲気の漂うトルコの首都です。

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トルコはアジアとヨーロッパの境目に位置することから、東西貿易の十字路として独自の文化を繁栄させてきた。ヨーロッパ、アジア、中東、アフリカと隣接するその土地柄から、目や髪の色も多様である。ところでトルコはアジア州なのか、ヨーロッパ州なのか。これについては明確な定義がされておらず、トルコ人のアイデンティティにジレンマを感じさせている。
まず、トルコがアジアである理由について。1つ、トルコ人の祖先は元々はモンゴル高原の辺りで遊牧していたため、民族的にはアジア人と言える。しかし、ヨーロッパにあるハンガリーに住むマジャール人は、元々アジアに住んでいたため、果たして民族で州分けができるのかは難しい。2つめ、国土の96%はアジア大陸に属しているということ。しかし、残りの4%はヨーロッパ大陸に属していることと、ロシアをアジアの国と認識する人は中々いないように、国土の位置だけで州を決められるかというとこれも難しい問題である。(ちなみにロシアは、国土的にはヨーロッパ州とアジア州どちらにも属しているものの、国連の地域区分ではヨーロッパ州とされている)
しかしトルコはEU加盟を目指しており、よって政治的にはヨーロッパ寄り、世界的に見ればアジア寄りではある。(だが、トルコのイスラム体制による人権問題などが原因で、EU加盟の見通しは立っていない)

トルコはほとんどの人がイスラム教に属しているが、公用語はアラビア語とは全く違ったトルコ語が使用されている。きっかけは、第一次世界大戦敗戦後、連合国による分割占領に抵抗しトルコ共和国が成立したところから始まる。
この時、後に初代大統領に就任した建国の父ケマル・アタテュルクの「トルコ革命」によって、政教分離を断行。アラビア文字からアルファベットに変え、一夫多妻制を禁止し、1934年には女性の参政権を実現させる。こうして、他のイスラム世界とは一線を画す独自の国家路線を歩み始めていったのである。

目次

トルコ料理

トルコはイスラム文化のため豚肉は使わず、羊肉を多用するのが主な特徴である。また、世界有数の農業国でもあるため、野菜はもちろん地中海で育まれたオリーブ、ナッツなどの木の実類が料理の主要な食材として使われている。それに加え、古代よりシルクロードを通して中国やインドの様々な香辛料が運ばれてきたことに由来し、豊富なスパイスを使っているのも魅力の一つである。
主食はパンであり、「世界一パンを食べる国」としてギネス記録を樹立したこともある。ヨーグルトの消費量も世界一である。
トルコ料理で有名なのは、ケパブ、キョフテ(スパイスを混ぜた肉団子)などがある。

2021年11月10日、私は横浜市中区にあるトルコ家庭料理店「ジェイハン」へ行ってきた。

トルコの家庭料理 ジェイハン · 〒231-0868 神奈川県横浜市中区石川町2丁目70★★★★★ · トルコ料理店maps.app.goo.gl

石川町駅から徒歩2分の好立地にあり、キラキラしたかわいらしい外装からすぐに見つけやすい。店の内外装は白を基調とされており、その中に鮮やかなターコイズブルーがアクセントになっていてとても明るく穏やかな印象を受ける。広さは、テーブル席3つとカウンターのみで少々狭いが、こじんまりとした感じがアットホームで落ち着く。ランチ、ディナー共にメニューが充実しており価格も手頃なため、昼夜問わず行きたいお店である。

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トルコ料理3点セット

今回私は、ランチメニューのひとつであるトルコ料理3点セットを注文した。

右下、レンズ豆のスープ
右上、ヤプラックサルマ(ブドウの葉で味付きご飯を巻いたもの、ヨーグルトがけ)

大皿の左上から順に
フムス(ひよこ豆のペースト)
カルニヤルク(ナスのひき肉炒め)
ピラフ
ギュベッチ(羊肉と野菜の煮込み)
サラダ

となっている。
特に衝撃を受けたのはヤプラックサルマだった。前述の通りトルコは主食がパンのため、副菜として米を料理に使用する。なんというか、甘くない桜餅のブドウ風味バージョンの様な印象を受けた。上手く説明できないのだが、味付きの米とブドウの葉のマリアージュが独特で、日本では普段食さない感覚のため脳が混乱したが結論としては非常に美味しかった。上からかけられているヨーグルトが上手く個性を中和させていたので食べやすくはあった。
もう一つとても印象に残ったのは、メインでもあるカルニヤルクだ。茄子の真ん中を割いてひき肉を詰めて煮込んだもので、カルニヤルクという言葉自体「腹を割く」という意味がある。トルコは茄子料理が多く、特にこれは家庭料理の代表格的なものであるらしい。どちらかというとこれはヨーロッパの料理に似ているものの、スパイスの香りが良く日本人の舌にも合う味で絶品だった。

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紅茶、トルコアイス

デザートには、トルコの紅茶と有名なのびるアイスが付いてきた。

トルコのチャイグラスは真ん中のくぼみが特徴的で、この形は1900年代にイスタンブールで登場したと言われている。手の内に入るこの大きさは、冬は手を暖められるように、夏は2本の指で持てるようにという思いやりと、下部の膨らみが保温をし、上部の膨らみが飲む部分が適温に冷めるようにという工夫が施された機能的な形なのである。雑貨として見栄えもいいので、横浜赤レンガ倉庫の中にもチャイグラス専門店があったりもする。

トルコアイスがなぜ伸びるのか、それは原材料の「サーレップ(Salep)」に秘密がある。トルコの山岳のみに自生するラン科の植物で、球根にあるグルコマンナンという成分が独特の粘りを出している。ミネラルが豊富に含まれており、特にビタミンが豊富で健康にもいい食材なのである。しかし、人工栽培ができず標高1000~1500mの自然の中で野生でのみ育つため、現在は絶滅の危機にあり国外への輸出は禁止になっているようである。(ということは日本国内のトルコアイスを提供する店は、アイスごと輸入しているのだろうか?)

本場トルコで食べるアイスは、水を用意しなくてはならないほど粘りが強いらしいので、いつか喉を詰まらせるためにトルコに行ってみたいものである。

(2023年2月13日 02:36作成)

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この記事を書いた人

月光のアバター 月光 中卒フリーター

高校を三回中退し、精神科の閉鎖病棟に二回入院し、二十回以上転職した人です。最近は小説を頑張って書いています。

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