過敏性腸症候群、死にたい

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五月に入ってすぐの頃だったでしょうか。私は突然、過敏性腸症候群になりました。

元々胃腸が弱い体質ではあり、学生時代もテスト前に下痢になるなどはよくあることだったのですが、今では毎日、日に何度も下痢になりトイレに駆け込んでいます。

突然と言っても兆候はあって、今年の二月頃から毎日、食事を摂った直後に下痢をするようになっていました。しかし、これほどの頻度ではなくても似たような症状は昔からあったので気にも留めていなかったのですが、ある日突然、その日はやってきました。

仕事中にいきなり腹痛がきてトイレに駆け込むと、やはり下痢ではあったのですが様子がいつもと違いました。なんでしょうかね、腸から感じる感覚がおかしいというか、生き物が死んで弛緩したかのようにだらんとしているというか、脳の統制から離れたような感覚があったんですね。そこからは一旦は下痢の嵐が止んでトイレから退室しましたが、その一〇分後にまた下痢……そしてまた二〇分後に下痢……という感じで、消化された食べ物が少しでも腸に入ると溜められずに出ていこうとするというか、手からこぼれ落ちる砂のように下痢がとまらなくなりました(うんこの話ばかりですみません)。

その日はもう仕事どころではないレベルで腸がおかしくなり、午前十時半ごろに仕事を早退しましたが、その後も下痢は止まらずコンビニに駆け込んだりもしました。その日は木曜日だったのですが、金曜日も仕事を休んで土日含め四日間ベッドの上で生活しましたが、相変わらず一時間に一度は腹痛でトイレに駆け込む感じで腸に人生を支配されたような感じでした。

四日も休んでも治らないのは流石におかしいと思い、月曜に病院に行くと「過敏性腸症候群ですね」と……。

ただし、問診だけで恐らくそうだろうというだけで確定した診断が下されたわけではありません。そもそも過敏性腸症候群は明らかな原因が分かっておらず、目に見える病変のようなものもありません。そのため診断では、血液検査や内視鏡などで大腸がんや潰瘍性大腸炎などの別の疾患でないことを確認し、消去法で確定するしかないのです。

私的には、これが明らかなストレスによるものだと分かっていたので、わざわざ体に負担のかかる内視鏡検査などは受けませんでした。医師からも「何か特別なきっかけがあるわけではなく、長年積み重ねてきたストレスの結果だろう」と言われました。

過敏性腸症候群になってから約二ヶ月が経ち、少しは症状は軽くなったものの、相変わらず日に何度も下痢になり日常生活には大きく支障が出ています。さらに私は、今年に入ってから元々重かった生理痛が余計に酷くなり、鎮痛剤を飲まないと痛みで号泣するレベルになってしまったため、それらのせいで頻繁に体調を崩し仕事も休みがちになってしまいました。

今まで、ブログ内ではあまりこういう言葉は使わないようにしてきましたが、もう限界なので言わせてもらいます。もう、本当に死にたいです。

毎日、毎日、痛むお腹をさすりながらトイレにうずくまる日々が、もう耐えられない。

二十五年弱、必死に頑張って生きてきましたが、何度苦難を乗り越えようとも次の苦難が訪れ苦しみは終わらない。人生は一向に良くならず、苦しみとの闘いは終わらないのに、少しずつ肉体は衰えて壊れていく。今までどうにか耐えてきたストレスたちは負の遺産となって、着実に私の身体を蝕んでいたんですね。過敏性腸症候群は命に関わる病気ではないものの、歳月は確実に、私を緩やかに死へといざなっているという実感を経て、最近ようやく明確な人生の終わりというものを意識できるようになりました。

十代の頃は、自分を傷つけたいとか破壊したいとか、衝動的で病的な自殺願望がありました。しかし今の気持ちはそれとは全く異なり、がん患者が治療を諦めるのと似たような意識で死にたいと感じています。

今はまだこの人生でやることが残っているため、すぐに自殺したいとはならないものの、果たすべき役割を終えたらきっとすぐに死んでしまうような気がします。

果たすべき役割を終えるまでは死なないぞ、という決意。そのために今日はブログを書きました。

ここまで読んでくれてありがとうございました。

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この記事を書いた人

月光のアバター 月光 中卒フリーター

高校を三回中退し、精神科の閉鎖病棟に二回入院し、二十回以上転職した人です。最近は小説を頑張って書いています。

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