・タイとは
タイは熱帯のビーチ、豪華な王宮、古代遺跡、仏像が飾られた華やかな寺院で知られる東南アジアの国です。首都バンコクは、静かな運河沿いのコミュニティやワットアルン、ワットポー、エメラルド寺院(ワットプラケオ)などの有名な寺院と近代的な都市空間が隣り合わせになった都市です。近郊には、賑やかなパタヤやファッショナブルなホアヒンなどのビーチリゾートがあります。
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タイは国王を元首とする立憲君主制の国である。民族は約85%をタイ族が占めているが、中華系(10%)や、山岳地帯にはモン・クメール系の少数民族が暮らしている。仏教徒が9割以上であるが、南部のマレー系住民を中心にイスラム教徒もいる。公用語はタイ語だが、山岳地帯の少数民族は独自の言語と文化を持っている。
タイはなぜ「微笑みの国」と言われているのか。
元々、Land of smilesはインドより遠くのアジア、極東全体を示す西洋人の言葉であった。ユーラシア大陸の東の果てには、なんだかいつもニヤニヤしている得体の知れない人種がいると思われていたようである。
1935年、イギリス出身でタイ外交官を務めたWilliam A. R. Woodが同名の本を出版。日本で1970年の万博を機に、1971年に岡田喜秋が雑誌「旅」に「象と美人と微笑みの国タイ」という題名で文章を寄稿したのが、日本でタイを「微笑みの国」と称された初めてのこととなる。現在では、タイ国自体が観光産業でこのキャッチフレーズも使っているようである。
実際のタイ人も、微笑みだけで通じあえる(挨拶を重要視しない)、時間にルーズ、子供に他人に怒らないよう教育するなど、おおらかな国民性がその名にふさわしい魅力となっている。
タイは東南アジアで唯一、植民地化を免れた国でもある。理由としてイギリスとフランスの植民地に挟まれたその立地から、両国と上手くバランス外交できた事と、時期的な幸運などがある。もしも両国が100年早く隣国を植民地化していたとすれば、戦争の末勝った方の植民地となっていた可能性もあるからだ。
タイ料理
タイ料理の主な特徴は、香味料、香味野菜やハーブを多用し、辛味・酸味・甘味などを多彩に組み合わせた味付けにある。主食は米で、インディカ種のタイ米が広く食べられる。献立は米に合うおかずを数品添えるのが一般的で、麺類は軽食扱いにされる。肉は豚肉と鶏肉が主で、牛肉の消費量は少ない。
有名な料理は、世界三大スープと言われる「トムヤムクン」、カレー粉を使わずエビ味噌やナンプラーなどをで味付けをした「カレー」、米粉を使ったやや太麺の焼きそば「パッタイ」などがある。
2021年12月8日、横浜市中区にあるタイ料理店「クァーサイヤム」へ行ってきた。
クァーサイヤムครัวสยามKruasiam · 〒231-0056 神奈川県横浜市中区若葉町2丁目30−3★★★★☆ · タイ料理店maps.app.goo.gl
今回私が頼んだのは、パットシーユというタイ風焼きうどんである。シーユーダム(タイ黒醤油)で炒め、カナー(カイラン菜)という固めの野菜がアクセントになっている。
シーユーダムは黒糖のような甘みと出汁のようなコクがあり、これがよく染みた幅広の米麺(センヤイ)がモチモチしていてとても美味しい。米麺は2cmくらいの太さがあり、食べた時の感覚は生春巻きの皮を貪っているときに近い(生春巻きの皮を貪ったことがある訳ではないが……)。
正直なところ、カナーの食感は私は苦手だった。味は素朴で何にでも合いそうだが、アスパラの筋だけを集めたような感じでクセがある。しかし中国原産のこれは、アブラナ科でキャベツの仲間らしい。
デザートは、タイ風卵と緑豆の焼きプリン。カノムは「お菓子」、モーゲンは「四角い型」という意味がある。上にフライドオニオンがのっているのが特徴で、蒸した緑豆とココナッツの香りが甘く香ばしい。本場ではアヒルの卵を使うそうだが、日本国内のお店ではどうだろうか?
タイにとっての緑豆は、日本にとっての小豆のようなものらしく、お菓子の材料としてメジャーなだけでなく、春雨やもやしの原料としても有名で、サラダやカレーにも欠かせない万能食材である。ちなみに緑豆は皮が緑だからそう呼ばれるだけで、皮を剥くと今度は「金の豆」(見た目が黄色いから)と呼び方が変わるらしい。
私は米麺が好きなので、タイ料理屋とベトナム料理屋はよく行っている。横浜の関内・伊勢佐木町辺りにはそれらの店が集まっており、通いやすいというのもある。暖かい地方の料理を食べると、心も暖かくなる気がして私は好きである。
(2023年2月4日 14:33作成)
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